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うつの原因は「扁桃体」だ、が常識となる時代が来た!

 昨日夜(10/20)、NHKスペシャルで「病の起源第3集うつ病 -防衛本能がもたらす宿命-」という番組があったので見ていました。

 うつの原因を、「扁桃体」にある、と解説していたのです。 いよいよ本格的に、従来の科学もそこに焦点を当てて研究が始まったか、と思いました。

 うつの原因が「扁桃体」にあるというのは、日本メンタル再生研究所の顧問である、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士が、ずっと昔から言っていることで、脳科学メンタルトレーニングは、扁桃体興奮を鎮めるというトレーニングを行うことで、うつを予防、克服するということを行うものなのですね。

 ところで、ではなぜ扁桃体は発火するのか、という点について番組内では、アメリカの学者が「恐怖感が環境によって刺激されるから」という説明をしていました。

 アフリカのある部族では、うつ病がまったくない部族がいるそうですが、そこの部族では食料などを平等に分ける風習があり、平等な社会では扁桃体が刺激されず、うつ病が発生しない、と。

 なるほど、おもしろい視点だな、と思いました。

 現代社会は、たえず他者と競争する環境にあるので、ということは「勝者・敗者」が生み出され、それによって扁桃体が刺激されるのだ、というわけです。

 ここが脳科学メンタルトレーニングの視点とは違う点です。平等な環境が扁桃体にとっては良いだろうことは想像できます。なぜなら平等が皆が納得している社会は、笑顔であふれているから。

 そのアフリカの部族は、皆で狩りをして得た獲物を平等で分け合って、皆をで楽しそうに食べていました。我々の研究では、扁桃体は「相手の表情」によって刺激を受けるのです。

 現代社会で、金銭を含む様々なものを平等に分け合って、皆が笑顔でいられる社会が存在可能なのでしょうか。問題はこの点にあると思います。将来的にはできると思います。

 またはうつの人だけを集めて、そういう理想社会を作るというのもできるでしょう。しかし、彼らが社会復帰した時に、たぶん現代人の、嫉妬したり、不満を持ったり、仲間外れにしたり、誰かをいじめたり、横取りしたり、つまり他者に対してピリピリとげとげの表情を向けた、これらの反応にまた刺激を受けると言うことが予想されます。

 扁桃体の中にある、「顔反応性細胞」はそれらの苦手な顔表情に反応し、発電し興奮して、うつを引き起こすというのが我々が研究で得た結果です。

 ということは、扁桃体が苦手な表情に興奮しなければよい、というのが我々の結論で、扁桃体が苦手な表情で興奮するなら、その人の扁桃体が鎮静化する表情を見つけ出せばよいということになります。

 これをしているのが、脳科学メンタルトレーニングなのです。

 自分の扁桃体が、相手の表情に影響を受けなければ、うつは発生しないのです。環境に影響されない自分を作ることができるのです。

 もちろん、皆が笑顔でいられる社会を作ることは、効果がありますね。(^^)

 

 

2013/10/21

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