企業メンタルご担当者様向け情報「病理モデルではなく、キャリアモデルに基づく0次対策がメンタル予防を実現していく」
★中小企業を応援する(株)オンリーストーリー様に取材していただき、WEBに弊社紹介記事を掲載していただきました。
★現在、9/2(土)にビジネス雑誌プレジデントのWEB版雑誌である、プレジデントオンラインに、私の記事「うつ、メンタル不調を解決する脳科学心理療法」の記事が4回シリーズで連載されています。
編集部から連絡があり、非常に多くの方に読まれているようです。興味あったら読んでみてください。
■4回目原稿(2017年9月25日(土))
■3回目掲載(2017年9月16日(土))
■2回目掲載(2017年9月9日(土))
■1回目掲載(2017年9月2日(土))
現在、専門家をはじめ多くの方々がうつ、メンタル不調は「寛かい」はできても解決できないと思っていると思いますが、きちんと解決できるのですよ、ということをビジネスマンたちに伝えたいなと思い、書きました。
<以下からブログ本文>
ストレスチェックが義務化されて以降、メンタルヘルスとは「病気にならないこと」 「再発しないこと」に重点が置かれた、病理モデルを中心として今日まで実践されてきました。
しかし、ストレスチェック制度が実施され3年ほどたち、経営者や人事責任者の方々は、だんだんとこれだけではうまくいかない、ということがだんだんと見えてきたように思います。
なぜなら、従業員側が「病理モデル」に対しては、協力的な態度をとらないからです。
病理モデルで問題解決しようとしても、社員側がノってこないので、問題解決がほとんど成立しないからです。
病理モデルは、「自分はうつだ」「自分は病気レベルだ」と自覚している人、例えば、なんども休職をしている人とか、休みがちであるとか、あきらかに調子が悪いという実感を持っている人など、自覚を持っている人には有効です。
しかし、ストレスチェックで言う高ストレス者のほとんどは、自分は「病気である」とは思っていないため、医師面談を受けろ、などと強要したりすると(もちろん今の制度上はそんなことはできませんが)、怒りだすに決まっているのです。
「俺を病人扱いするな」ということです。
こう思うのは当たり前ででしょう。
だから企業の中では、病理モデルだけを使っているだけでは、メンタル対策はうまく行かないのです。
自分は病気だ、と自覚している人であれば、素直に医者の言うことを聴くでしょうから、それは医者を中心とした病理モデルの中で措置をとるとよいと思います。
ほとんどの社員は、「病院扱いするな」「そんな風に思われたら自分のキャリアはどうなるかわからない」と思っていますし、また、そもそもメンタルになるというのは、仕事上の人間関係の悩み、仕事の進め方の悩み、などから生まれてくるものなので、キャリアの問題なのです。
持った平たく言うと、仕事を上手に進めることができないからこそ、ストレスが溜まってメンタルの問題に進んでいく、ということです。
つまりは、ストレスチェックで言うところの、1次、2次、3次対策ではなく、キャリアの視点からの0次対策が必要だということです。
誰もが、その人のレベルに応じてレベルの高い仕事を与えられますから、ということは誰もがどこかで、自分自身が今まで持っていたスキルでは、対応が難しいという局面に遭遇する、ということになります。
そういった時に、そのレベルでの人間関係の作り方・動かし方、そのレベルでの仕事の進め方の知恵、スキル習得が必要なのであって、これがなかなか身につかなっからこそ、悩み、高ストレスになるのです。
だから、「うつは、心の風邪ですよ。誰もが風邪をひくのですよ」
というのはいいのですが、こういい病理モデルの話だけにしないで、キャリア上の壁にぶつかっているのだ、という視点でとらえることこそが、メンタル0次予防であり、これこそが超早期予防であるのです。
逆に言うと、0次予防はメンタル対策などという必要もないかもしれません。メンタル問題を裏テーマとしておいて、表向きはキャリアトレーニング教育という名称で教育をやればよいのです。
また、カウンセリングルームという「病理っぽい」名前ではなく、キャリア支援室という部屋を作り、キャリアカウンセラーを置けばよいのです。
またストレスチェックとは別に、キャリア診断テストという名称でキャリア上の課題を調べるテストをやればよいのです。こちらはストレスチェックではありませんから、会社は情報を知ってよいのです。
だれがどのような行動特性をしているのか、をキャリア診断テストで実施すれば、アラームを出している人がいれば早めに対応できるし、孤独になっている人がいれば話しかけられるし、本音を言えなさそうな人がいれば、和気あいあいとした部署へ配属すればいいし、など、0次対策が取れるのです。
こういったことは、昔の日本企業では、家族主義が良く浸透していたので周りが良く察知して皮膚感覚でやっていたことでした。
今は人間関係がドライになってしまったので、相手のことがよくわからないし、よって導き方もよくわからないとなってしまったのです。
昔は阿吽の呼吸としてやっていたキャリア指導を、今は、スキルとして上司側や部下側双方に教えていくことが重要になったのだと思います。
最近では弊社のキャリア診断テストを用いて、社員の性格を把握して早めにいろいろなフォローをする、というようなキャリア指導に役立てるというような、ニーズが増えてきました。
こういったキャリア診断テスト導入や、その後の教育対策に、ご興味あったらお問い合わせフォームから問い合わせをどうぞ。
弊社は、日本で唯一、本人が無自覚な感受性を担っている脳内の情動発電装置である「扁桃体」にダイレクトの働きかけて、うつ、メンタル不調の原因である、慢性ストレスを解決し、心理課題を生産性向上、働き方改革へ解決ていくサービスを提供している会社、です。
2019/05/21