企業メンタルヘルスご担当者向け情報 「魚の脳を知れば、うつを解決する脳科学メンタルトレーニングの原理がわかる」
*脳科学メンタルトレーニングに関する資料をお送りします。こちらのお問合わせフォームからどうぞ。
このブログでなんども書いていますが、昨年10/20のNHKスペシャル「病の起源 うつ病」で、うつを作り出すものは、脳内の扁桃体(へんとうたい)がストレスによって興奮するからだ、ということで世界の最先端では、さまざまな科学者が研究を重ねている、という放送がされていました。
この放送の話をいろいろな企業に伺った時にすると、”見ていた”というメンタルヘルスご担当者が結構います。
そしてこの放送では、扁桃体は「魚」にもある、ということを放送していました。魚は、何かの気配を感じるとパッと逃げますよね。あの瞬時の反応を生み出しているのが、扁桃体なのです。
私たちヒトは、長い年月の過程で脳の機能をすごく発達させています。考えたり、解釈したり、などの脳機能はヒト特有のものですね。魚には、こういう考えたり解釈したりする、脳の機能はありません。
しかし、ヒトと同じように扁桃体はあるのです。
実はこのことは、うつなどのメンタルヘルス不調の原因と対策を考えるうえで、非常に重要なことを意味していると思います。
現在、多くの企業で行われているメンタルヘルス不調者への対策とは、薬やカウンセリングだと思います。
カウンセリングは、お話を聞いたりまたは、認知行動療法などは、メンタルヘルス不調の原因を考えさせるような取り組みを行います。
しかし、です。魚の危険な気配を察知したときの行動を考えてみましょう。魚は、危険だな、と頭で「考えて」逃げているのでしょうか。そうではないですよね。そんなことを考える間もなく、瞬間的な反応で逃げているのです。
こうした反応は、生物が生き残るために非常に重要な機能です。あ~、あぶないな、などと悠長に考えていたのでは、殺されてしまいます。
私たち人間だって、山道を歩いていて、目の前に突然、ヘビが現れたら、「わ!!っ」と言って、瞬時に、
飛び退くか、またはそれができなければ、その場で凍りつくかするか、いずれにしても、瞬間的に体は反応するでしょうか。
扁桃体には、顔反応性細胞といって、相手の表情に瞬時に反応し発電する細胞があります。また、音や匂い、気配などの皮膚感覚で、扁桃体は興奮します。
職場で「何を言われたか」で、反応するのではなく、どんな表情で見られたか、どんな声のトーンでいわれたかで、に瞬間的に激しく反応するのです。
なぜあの人の表情がこわいの? と質問されても、本人は説明できないでしょう。原因を考えても、理由は見つけられないでしょう。なぜなら扁桃体反応だからです。
よって弊社でも昔は行っていた、お話を聞く、カウンセリングや認知行動療法で、原因を質問して引き出そうとしても、本人は説明できないのです。
カウンセラーが味方になることで一時の安心感は得られますが、扁桃体興奮を根本的に鎮めることができないのです。
もちろんヒトは、被害妄想的になってその結果、うつになるということはあるでしょう。よってこれらの心理療法も、考え方のゆがみにきづかせそれで、ストレスを緩和するという働きはあると思います。
しかし、根本的に扁桃体を鎮めるものではないので、これらの心理療法をやってもたぶん、再発が繰り返されると思います。
また、その時のHNKの放送では、扁桃体が慢性的に興奮し続けると魚もうつになるのですが、それを薬で鎮めようとしても、慢性ストレスの結果、たまりまくった疲労や消耗を鎮めることはできても、扁桃体興奮そのものを取るわけではないのですね。
よって、扁桃体興奮をしずめる、という脳科学メンタルトレーニングを、今のメンタル対策の中に入れると、予防対策、復職支援の成功率が非常に多構えることになるわけです。
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2014/03/15