メンタルトレーニングの現場から最新情報

企業メンタルヘルスご担当者様向け情報「メンタルヘルス不調を予防するための、脳科学メンタルトレーニングが考える最高の職場改善法とは」

  先日、某企業にお伺いしていたら、面白いお話を伺いました。その企業では、メンタルヘルス対策として今後、重視していくのは、

「職場環境を変える」ということだそうです、

 察しの良い方は、ピンとくることがあるかもしれませんね。そうです。その企業でも言っておられましたが、残業時間を減らすとか、ワークライフバランスを考えた制度を導入するとか、勤務時間をコアタイムを設定してあとは大きく自由に動かせるようにする、などのことを考えておられるようでした。

 こういうことがすすむのは確かに良いことだと思います。

しかし、私はお話を伺っていて、ひとつ思ったことがあったのでした。それは何かというと、「働く人にとって、最も大きな職場環境とは何か」ということが抜けているのではないかな、ということです。

 働く人にとってのもっとも大きな「職場環境」とは、なんだと思いますか? 私はここが一番大きな影響があるので、ここに対して何らかの手を打たないと、せっかく職場環境改善という良いことを行っているのに、あまり効果がでないことになるなと思うのです。

 それは何かというと、

”上司”です。働く人にとってのもっとも大きな職場環境とは、上司なのです。

 上司が変化しなければ、働く人にとって職場環境が変わったとはならないでしょう。では上司がどう変化すればよいのでしょうか。

 よく多くの企業では上司向けのラインケア研修で行っていることに、部下の話を聴くための、傾聴の練習などを行うことがあると思います。

 しかしこの傾聴の練習は、ストレスについて一定のことを理解していないと、まったく意味のないことになります。なぜなら、傾聴とはある一定の上司が行うと、よくうつのストレスが上昇することが研究の結果わかっているからです。

 一定の上司とはどういう人かというと、自分自身の感情を抑圧する傾向の強い人、ということです。簡単に言うと、自分の感情を抑え込む傾向が強い上司が、傾聴の訓練を行うと、自分自身にストレスが溜まって苦しくなってしまう、ということです。

 私たち脳科学メンタルトレーニングが開発している心理テストでは、この感情を抑圧する度合いを調べる、自己抑制という心理テストがありますが、日本人の約8割は感情を抑え込む度合いが強いと出ています。

 つまり、傾聴をすることを強いれば強いるほど、上司自身にストレスが溜まって苦しくなってしまう、ということです。こういうことは、ストレスというものを体系的に勉強していないとなかなかわからないものではないかと思います。

 つまり上司にストレスが溜まっていると、そもそも部下に対してパワハラ的に接したり、感情をぶつけたり、または部下に対してそうしないとしても自分自身の中にストレスが溜まってしんどくなったり、しんどいので部下に対して深くかかわることを避けるようになったり、部下を放置しがちになったり、などのことが起きるかもしれません。

 これらはすべて上司のストレスから生まれます。正確に言うと、上司自身が自分自身のストレスを上手に解放するメンタルテクニックを知らないことから生まれます。

 職場環境が変わるとは、つまるところ上司自身が自分自身のストレスを上手に解決する、メンタルケアテクニックを知っているということになるのです。

 ストレスの解決というと、酒飲んだりカラオケに行ったり、運動したりということを想像されるかもしれませんが、これは一時的な緊張緩和法であり、根本的な問題解決法ではありません。

 ここで言う、メンタルケアテクニックとは、問題解決法のことです。自分自身の手におえない問題が起きるからこそストレスは起きるのであり、この解決法を知らない人はストレスが溜まっていく状態になるのです。

 一時的に酒飲んだりカラオケに行ったりするわけです。これが悪いのではないのですが、根本的な解決法ではないですよ、ということです。

 上司の心がいつも安定していて、あたたかく自分を指導してくれていることを想像してみてください。働く人にとって、これって最高の職場環境だと思いませんか?

 ぜひ上司自身に、セルフケアのための、メンタルケアテクニックを教えてくことをお勧めします。関心持っていただける方は、以下から資料をご請求ください。

*こちらのお問合わせフォームからどうぞ。

 

2014/08/03

個人セラピーご案内はこちら

無料心理テスト

予防・克服メンタルトレーニングお問合せ・お申込み

うつ病の原因を科学的に解明

講演会・研修・執筆についてうつ病の予防と対策を分かりやすく解説いたします。

日本メンタル再生研究所

当サイトはリンクフリーです。
左のバナーをご使用ください。