企業メンタルヘルスご担当者向けメンタル情報「NHKテレビドラマ、マッサンにみる、うつ予防法とは2」
先週書いたブログでは、NHK連続テレビドラマ「マッサン」の主人公である。マッサンは、このままいくとうつになってしまうのではないか、という予想を書きました。
その後、テレビを見ていたら、予想どうりというか、マッサンは倒れてしまいましたね。
あの時代は、メンタル不調なんて言葉はないでしょうから、単に病気になったみたいに思うのかもしれませんが、マッサンのように自分自身の本音の気持ちを押し殺して、不本意な仕事を続けていると、慢性ストレスからうつになって、そしてその後体調を崩してしまうのです。
ドラマではマッサンは、慢性ストレスをため込んだ苦しい胸の内を、妻であるエリーに吐露し妻の前で泣き、そのことがきっかけで復活していきます。
実は、自分が感じている苦しさ、つらさ、そしてそのもととなっている、不本意でも自分の居場所を確保するために、恐怖心からその仕事をやらざるを得なかった、という気持ちなどを吐露できるということは、うつやメンタル不調を予防する最大の対策法なのです。
マッサンのうつは、まだなりたてて軽いほうですから早めにこういうことをすれば、復活できるのですね。
しかし、ここで問題があります。
現実問題として、うつやメンタル不調になりやすい人とは、自分自身の素直な気持ちを、吐露する相手がいない人が圧倒的に多いのです。特に男性は・・・。
で、これを聞くともしかすると、聞いてくれる人が職場や家庭にいないからだ、と思うかもしれません。
それは一理ありますが、本質的にはそこが問題なのではありません。現代の日本では、他人のことを「察して」気持を聞いてくれるという人間関係はほとんど存在しないのです。
一昔前の日本でしたら、義理人情が厚く人の気持ちを「察して」気持ちを聴いてれるという人間関係があったので、自分は気持ちを言わなくても、周りが救ってくれたのですね。
今は違います。
ではどうしたらいいのか。それは、自分自らが、本音の気持ちを「表現する」人になる人に、変化する必要があるのです。
日本人は、もともと本音を抑えて察しを求める、というパーソナリティ特性です。これは昔ならよいのですが、今では察してくれる人がいないので、このパーソナリティのままでではうつやメンタル不調になりやすいのです。
ではアサーションをすればよい、と考えるのは早計です。アサーションとは、自己表現のことですが、そもそも言えない人にアサーションを強要すると、抑うつ度が上昇します。
言えないのは、感情の発電装置である「脳内の扁桃体」が、慢性的に興奮しているからであって、まずは扁桃体興奮を鎮め、そのあとでアサーションを教えてあげるとよいのですね。
マッサンは、自分の本音の気持ちを言える人だったので、自分自身を救いました。でも1年くらいかかったようですが・・・。
うつやメンタル不調になる人は、扁桃体の過剰興奮により、自分自身が抱えている、恐怖心、苦しさ、悲しさ、パニック、こわさ、などを表現できないために、他人に頼れない、甘えられない、アドバイスを求められない、助けてと言えない、という問題があります。
ここを突破できるように支援してあげると、早期予防になりますし、今、メンタルダウンしていても、早期回復の助けになるのです。
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2015/01/19