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企業メンタルご担当者様向け「”病気”と”疾患”という言葉の差を理解すると、メンタル不調の効果的対策がよく見える」

 先日、あるメンタル担当の方が行っていた講演会を聴いていて、ふっと思ったことがあったので書いてみたいと思います。

 この方は、次のようなことを言っておられました。

「メンタル不調になると言うことは、病気になったと言うことなのだから、すぐにお医者さんのところへつれて行ったほうがよい」

 こういう発言って、よく聞く話ではないかと思います。でも私はこう思ったのですね。病気の概念が、日本ではよく知られていなから誤解するんだな、と。

 実は、健康行動科学という分野があって、この分野では「疾患」と「病気」ということがをはっきりと使い分けているのですね。

 保健医療行動科学事典(メヂカルフレンド社)によると、「疾患」とは生物学的状態であるのに対し、「病気」とは医師が疾患としてとらえる生物学的状態とは異なって、そのことによって現在あるいは将来に、通常行っていた活動ができなくなる恐れのある状態、と定義されているのです。

 私は以前、某医師会の委員を4年間行ってきたことがあって、その中で10人の医師たちと患者満足コミュニケーションについて一緒に考えてきたことがあります。

 医師や医療従事者はどちらかと言うと、患者の「疾患」を見つけようとしているのですね。よって血液を採取して異常値になっていないかと見つけようとするし、主要がないかどうかを判定しようとします。

 でも、生物学的な異常が見つからないことも多いのです。そうすると、患者さんは「異常がないと言ったって、調子悪いんだからそんなことはないだろう」となって、よくコミュニケーションがもめるのです。

 なぜ、このようなことが起きるのかと言うと、それは医療側は「疾患」を見つけようとしているのに対し、患者側は「病気」という認識だからなのです。将来に対して不安にゃ恐怖を感じている状態が「病気」という概念ですから、こういう言葉の定義を知らないと、医師と患者さんのコミュニケーションがずれるのですね。

 で、話を戻すと、メンタルの不調などは、まさに「疾患」が発見できないことが多いのです。ということは、先ほどの講演の方が「病気だからお医者さんに連れて行ったほうがよい」という発言は、ちょっと的外れであることがわかります。

 「病気」というのは、将来に対する不安や恐れを感じている状態なのです。ということは、当人が将来に対する不安や恐れを感じているのならば、これはこの不安や恐れを解決支援することが、「病気」にたいする対処法なのだということになるのです。

 お医者さんに連れて行くと、ほぼ100パーセント薬による対処法になると思いますが、薬を飲むことだけで将来に対する不安や恐れが消えるわけではないことは常識的に考えてお分かりだと思います。

 つまり、本人の将来に対する不安やおそれに対処することが大事だということになります。将来に対する不安要因を聴いてあげて対処するとか、そういったことも大事ですが、弊社で一番お勧めするのは、本人が不安を感じやすい感受性を鎮めてあげるということです。

 つまり、敏感な感受性は脳内の扁桃体と言う部位が過剰に興奮していることに起因しているということが私たちの研究であきらかになっていますので、扁桃体興奮を鎮めるイメージワーク法を教えてあげるということなのです。

 扁桃体興奮が静まると、本人の不安が大幅に消失してしまうのです。この段階で、将来に対してどう考えるか、と言うことを一緒に話し合うと、非常に冷静に本人も答えを見つけられるのですね。

 扁桃体興奮を鎮めないと、将来に対する不安が強すぎて、こちらが何を言っても、またはお話を聴いてあげても、なかなか本人が納得しないというk戸になりやすいのです。

 薬を飲むにしても、本人の扁桃体の興奮を鎮めてあげると、不安は大幅に軽減することになり、メンタル対策が総合的にうまくいきやすいと思います。

 某上場企業では3年半、うつで休職の方の再発予防0%という結果に貢献した脳科学メンタルトレーニングに関心持っていただける方は、以下から資料をご請求ください。本人が克服したいとしっかり思ってもらえば、この上場企業のような結果をあなたの会社で出すことは、十分可能です。

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2015/03/29

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