企業メンタルご担当者様向け「対人関係の”感受性の課題 ”をきっちり解決する手段を持つことが、メンタルをしっかり予防・改善することになります」
メンタル予防のためのメンタルトレーニングや、休職者向けのメンタルトレーニングをしている時に、よく感じることがあります。
それは多くの企業では、その人の対人関係の課題解決、という視点からのメンタル予防対策、または復職支援対策を行っているところはあまり見当たらないな、ということです。
メンタルの問題は、対人関係の問題が大きな要因を占めていることは、多くの方が賛同するのではないでしょうか。
しかし、私の見るところ、薬を飲んで、カウンセラーにちょこっと30分くらいお話を聴いてもらっておわり、という企業は多いのではないかと思います。
それがなにがまずいのかと思われるかもしれません。もししっかりと対策をしたいと思われるならば、次のことを考えることをお勧めします。
そもそも対人関係の問題が薬で解決するでしょうか。薬が効果を出すフェーズがありますが、薬でできることの領域を適切に把握することが重要と思います。
またお話を聴いてもらうカウンセリングが、メンタル改善にどれだけ効果を出しているのか、を把握されることが重要と思います。なぜなら、傾聴のカウンセリングは、聴いてもらったその時はいいのですが、メンタルをそもそも改善する効果が本当にあるのかと言うと、疑問に思っている方々が少なくないからです。
これは、御社で傾聴カウンセリングを実際に受けた方に感想を聞くとわかるでしょう。
私は傾聴カウンセリングそのものを否定するものではありませんが、やはり効果を出す領域がミスマッチなのだと思っています。
メンタルを改善させる、という領域で使用するのは私の理解では間違っています。お話を聴くだけでは、その人の対人関係の課題を解決することは難しいだろうと思います。
誤解のないように書きますと、実は一定の条件を満たせば不可能ではないとは思います。それはどういうことかと言うと、一人の人に100回から200回くらい傾聴する、と言うことを行えば、と言うことです。
そんなにできない、と思われるでしょう。しかし傾聴カウンセリングの元祖、アメリカのカウンセリング開発者である、カール・ロジャースは、実際に一人のクライアントにこのくらいの回数のカウンセリングを何年もかけて実施していたのです。
しかし、企業に導入されている傾聴カウンセリングは、現在一人の人に30分くらいの時間でせいぜい数回やるくらいのものではないでしょうか。それではあまりにも無理があるのではないかというのが私の考えです。
私が考える傾聴カウンセリングの効果的な使用法は、次のようなものです。メンタルは基本的に対人関係の課題から生じたものです。しかし、多くの場合、本人はそういうことが原因とは思っていないケースがあります。
その時にお話を聴く、というカウンセリングを行うと、勇気づけることができて自分と向き合わないといけないな、と意欲を高めることができるのです。メンタルを改善させるものとして位置付けるのではなく、課題解決のためのファーストステップとして位置付けるのが、もっとも効果を出すのではないかと私は思っています。
そして、対人関係の課題を本格的に改善するという段階の心理対策の段階に進めていくのです。では対人関係の課題を改善するポイントは何でしょうか。結論から言うと、それは対人関係に対する、「敏感すぎる感受性を改善する」と言うことです。
感受性改善がポイントです。わかる人にはわかるでしょう。よくこんなことを昔は言ったのではないでしょうか。
「あいつ、神経質すぎるんだよ」と。
感受性が敏感すぎるということですね。
私自身は自分自身がかつて認知行動療法をおこなってきましたが、認知行動療法とは、原因を頭で考えさせることでメンタルの原因、対人関係の課題を解決しようというものです。
頭で考えることで、感受性の改善を図ることは可能でしょうか? 私は経験からこれはかなり不可能と実感しました。
ある人の前で神経質になってしまう性格課題を、本人に原因を考えさせ、紙に書かせることでは一定の意味はあると思います。
しかし、神経質などの感受性の問題は、本人に分析させることでは改善は難しいものです。どうして神経質なのか、と分析しても変えようがないと思いませんか?
敏感な感受性とは、脳内の感情の発電装置と言われ0歳から3歳で完成する、扁桃体が深く関与しています。扁桃体は、3歳以下で感受性が完成するので私たちの無意識の世界なのですね。分析的にかかわってもコントロールできないのです。
扁桃体そのものは、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士が開発した一定のイメージワーク法で鎮めることができますが、鎮めることができると敏感すぎる感受性はあっというまにおちついてしまうのです。
メンタルの問題は、本人の対人関係に対する敏感すぎる感受性の問題が深く関係しています。高ストレス者を早めに見つけ、対人関係の感受性の課題を改善すること。これが効果的な予防法になるのです。
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2015/04/20