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企業メンタルご担当者様向け「脳科学メンタルトレーニングの認知行動療法との違いがわかるとうつ予防は成功する」

 様々な企業を訪問してメンタルのご担当者にお会いしていて、時々お受けする実門があります。それは、

「脳科学メンタルトレーニングは、認知行動療法と同じですか?」というものです。

 認知を変えるというように理解されるので、このような質問が出ますが、認知と言うものをどのようにとらえているか、という根源的なところが全く違うので、答えはノーです。

 何が違うのか、簡単にポイントを解説しましょう。

ポイント1 「言語化されている認知」を扱っているのが認知行動療法。「非言語の認知」を扱っているのが、脳科学メンタルトレーニング。

 認知行動療法が扱っているものは、「認知行動療法のすべてがわかる本(著・千葉大学大学院医学研究所教授・清水 栄司)」によると、主に「考え方のクセ(スキーマと呼ばれる)」と、「自動思考(何気なくうかぶ心の声)」です。

 実はこの2つに共通するのは、「言語化された認知」 を扱うということなのです。

 考え方のクセも、自動思考も自分の中で繰り返されているクセを言語化して本人に自覚させると言うものなのです。

 もともと認知行動療法は、1950年代に開発された行動療法と、1970年代に開発された認知療法の2つをもとに1990年代にイギリスで体系化されたものです。

 心理学がベースなのですね。これに対して脳科学メンタルトレーニングは、脳科学や免疫、内分泌、などの科学的研究から生まれてきているもので、心理学とは発生経路が全く異なります。

 脳の研究からわかったことは、私たちヒトには「言語化されていない認知」があり、それが私たちの認知に大きな影響を与えている、と言うことなのです。

 言語化されていない認知とは、脳内の感情の発電装置と言われる扁桃体(へんとうたい)の感受性のことを表します。

 うつの方の脳にfMRIという検査機器を用いて、その人にとって苦手な人の表情を見せると、扁桃体がものすごく興奮するという様子が確認されているのですね。

 扁桃体のシナプスは0歳から3歳の間に完成するので、ということは私たちに感受性は、「3つ子の魂、100までも」という日本のことわざがあるように、3歳までで完成するということなのです。

 私たちは3歳以下というのは話せませんね。つまり3歳以下で作られる感受性とは、非言語の認知なのです。

 たとえば、赤ちゃんには人見知りが激しい赤ちゃんもいれば、そうではない赤ちゃんもいて、3歳以下ですでに赤ちゃんの感受性は決まっていることがわかります。

 何に対して不安とか、こわい、という認知をもつかは3歳以下で決まっているということです。

 さらに別の脳の研究によると、こんなこともわかっています。2013年10月20日に放映されたNHKスペシャル「病の起源 うつ病」によると、うつの原因として欧米の研究者の間で、扁桃体の研究が活発に進められている様子が紹介されていました。

 その放映によると扁桃体は「魚」にもある、ということがわかったのです。考えてみましょう。魚は、ちょっとした音、気配、日差しの変化、などでパッと逃げますよね。

 「魚」は、何か考え方のクセがあるから逃げるのでしょうか? または自動思考、つまり心の中で何かの声を発しているから逃げているのでしょうか? 

 そんなことはないでしょう。あくまでも生理的な反応で、パッと逃げているのです。

 私たち人間にも扁桃体があるということは、つまり魚と同じ反応をする脳があるのですね。

 つまり何が言いたいかと言うと、認知行動療法とは脳科学の世界から見ると、かなり左脳的に原因を分析するやり方なのです。

 しかし、扁桃体とは魚の脳ですから、もっと本能的、直感的な世界なのです。

 なので、職場の上司が苦手でメンタル不調に陥っている人に対して、「なぜこわいか」と言うことを分析させても限界がある、と言うことが私たちの研究ではわかっているのです。

 この脳科学メンタルトレーニングは、開発者の筑波大学名誉教授・宗像恒次博士により、情動認知行動療法とも命名されています。

 この意味とは、情動(3歳以下で完成する感受性=感じ方)を変化させると、認知(考え方)と行動は変わる、という考え方で作られている技法だということです。感じ方とは、扁桃体が作り出しているので、扁桃体の感受性を変化させると考え方は変わる、と言うことです。

 そして扁桃体の感受性とは3歳以下で完成するので、言葉によってる作られる認知ではないということなのです。

 認知行動療法を導入している企業は多いかもしれませんが、それでも限界をお感じのご担当者は多いことでしょう。

 うつやメンタル不調の原因とは、3歳以下の非言語の感受性で作られる偏桃体の感受性がカギとなります。

 脳の研究から作り出された、うつ、メンタル不調予防対策トレーニングである、脳科学メンタルトレーニングをおすすめします。

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2015/04/26

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