企業メンタルご担当者様向け情報「2つの不安に対する対策がわかると、うつやメンタル不調は上手に予防できる」
メンタルを専門とする方だったら、不安には2つの種類があることをご存知の方も多いかもしれません。それは、
「状態不安」と「特性不安」をいう2つの種類の不安です。
アメリカの心理学者であるスピルバーガーは、不安を状態不安と特性不安とに分類したのですが、状態不安とは一過性の不安で、仕事の締切とか、大事な人との商談を明日に控えて心が動揺するとか、原因が割とはっきりしているものに対する不安を意味します。
よく企業で、ストレスコーピングとか、ストレスマネジメントなどの研修が行われていますが、多くはこの状態不安に対しての対処法を教えるものではないかと思います。
なので、お風呂に入りましょうとか、散歩しましょう、とか、深呼吸しましょうとか、前向きな言葉を使いましょうとか、論理的に分析して自分自身の認知の非合理な部分に気づきましょう、などというメニューが行われていると思います。
一方、特性不安とは、とくに原因はなく性格に根差す不安とでもいうもので、あれこれ迷いやすいとか、物事のマイナス面だけをどうしても見てしまうとか、性格の一部になっている不安のことです。
特性不安とは、状態不安と違って、先ほどのような簡単なストレスコーピングやストレスマネジメントではコントロールできません。これこそが、メンタル不調を引き起こす大きな要因ともいえるものです。
メンタル対策にかかわる方々は、この特性不安を変えることのむずかしさをよく知っていると思います。
中には、特性不安はそう簡単には変えられないと思っている方も多くおられると思います。なぜかと言うと、薬を何年も飲まなければならないという指導をするお医者さんがいたり、自分の性格なんだから良い距離を保って一生良い関係で付き合っていきましょうとアドバイスする心理士の方がいたり、とうことは非常によく聞く話だからです。
特性不安を抱えて生きていきましょう、というのは、そんなに簡単には変えられないという前提に立ったアドバイスではないかな、と思います。
しかし、結論を言うと、特性不安は変えられます。
筑波大学名誉教授・宗像恒次教授が開発した特性不安心理尺度を使った研究では、脳科学メンタルトレーニングの実施前後で、大きく得点が改善することがわかっているからです。
特性不安は変えられると知ると、たぶん驚く専門家の方は多いのではないかと思います。
なぜ変えられるのか。それは、脳内の情動の発電装置背ある、扁桃体(へんとうたい)の過敏な感受性を、鎮静化するイメージワーク法を行うからです。
扁桃体は3歳までで成熟し終える脳内組織ですが、メンタルヘルス不調にこの扁桃体が関係しているのではないか、ということが知られるようになってきたのは、ごく最近のことです。
2013年10月20日のNHKスペシャル「病の起源 うつ病」というテレビ番組で、欧米のうつを研究している先端科学者たちが、扁桃体が原因ではないかということで研究が盛んにおこなわれているという様子が放映され、一躍扁桃体は日本でも注目されるようになりました。
日本では、扁桃体とメンタルヘルスの研究をしている草分けが、弊社顧問の宗像博士であり、弊社も約20年前から扁桃体を鎮静化するイメージワーク法を学んで実践し、企業向けにご提供しているのです。
扁桃体とメンタルの研究は非常に新しい分野ですので、従来あったメンタル対策では、なかなか特性不安を改善できるとは考えられていなかったのではないかと思います。
しかし、状態不安も放っておけば、メンタルが揺らぐことにはなります。従来からある状態不安対策と、扁桃体興奮を鎮めるという、特性不安対策の両方を用いることによって、うつやメンタル不調を早めの効果的に予防していけるのではないかと思います。
某上場企業では3年半、うつで休職の方の再発予防0%という結果に貢献した脳科学メンタルトレーニング、およびセルフケア法に関心持っていただける方は、以下から資料をご請求ください。既存のメンタル対策と組み合わせ、この上場企業のような結果をあなたの会社で出すことは、十分可能です。
2015/07/25