企業メンタルご担当者様向け情報「メンタルヘルス不調の本質とは、自己成長の問題が関係する、ということがわかるとすべきことが見えてくる」
秋になりいろいろな企業でラインケア、セルフケア、またはヘルスカウンセラー育成研修などを行っております。
メンタルご担当者様のお話を伺っていると、今までやっていたメンタルヘルス研修は、どちらかと言うとお医者さんが来て「うつとは何か」、と言う解説をしたり、または産業保健スタッフの方が「ストレスを緩和するために、運動しましょう」とか、「時にはおいしいものを食べましょう」と説明したりなど、一般教養的なものが多かった、と話されるケースが結構多いなとt感じます。
これらの方々による啓蒙研修は大事だと思います。ある意味でのメンタル基礎知識ですよね。しかし弊社がお付き合いさせていただく企業様は、もっと実践的に相手に働きかけることで、メンタル予防をするような実践的なスキルを習得するような研修がほしい、と望まれる方々なのです。
私達は厚労省のHP「こころの耳」で、数ある心理療法帆中で唯一「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」と紹介されている、ヘルスカウンセラー理論に基づいて様々なメニューを提供していますが、類似のものとの一番の違いはどこにあるかと言うと、メンタルへルスそのものを「自己成長の機会であり、その人の課題解決を支援する事が最大のメンタル予防になる」と捉えていることだと思います。
そして「こころの耳」でも、へルスカウンセラーとは、「その方の課題解決や自己成長支援を通してメンタルヘルスカウンセリングを行う」と紹介されているのです。
もうすこし極論すると、モティベーションアップとメンタルヘルス不調予防とは表裏一体で、実は同じことなのです。どういうことか。
仕事を行うということは、年数を経るごとに以前よりレベルアップした内容のことを任されるようになりますよね。部下を持たされたり、売り上げ目標が向上したり、会社の中で役職が向上したりします。
そしてこういう状況の中で、日々新しいプレッシャーに遭遇していくのが「仕事」なのです。このプレッシャーとは、その人の自己成長課題なのです。「人の使い方」「目標達成の仕方」「営業の仕方」などが新しいプレッシャーになります。
これをうまくクリアできれば、その人はその今までよりレベルアップした仕事に見合う自分になった、つまり成長したと言うことになりますし、このプレッシャーをずっと解決できないでいると、悩みが深くなり、夜が眠れないとか、会社を休むとか、体調が悪いとか、などの症状が現れるようになって、メンタルヘルス不調の方向に向かっていくのです。
よってラインケア研修の真の目的とは、部下の自己成長課題を解決できるようなスキルを身に着けるもの、と私たちは考えているのです。部下が持っているメンタル不調につながりやすいストレスとは、今、自分の力ではなかなか乗り越えられない課題に直面しているということなのです。
この予兆を上司は早めに見抜き、適切に課題を乗り越えられるような支援を行う、これが私たちが考えているラインケアなのです。
これが見抜けないか、または見抜いたとしても、課題解決支援をする適切なスキルが上司にないと、部下はそのうちメンタル不調になっていくのです。
現在多くの企業では、メンタル不調を単なる病気をとらえているケースが多いのではないかと思います。なので、ちょっとでもその兆候があると、すぐに医者に行け、というような指導がなされることが多いと思います。
これはある意味大事と思います。しかし一方で、このような措置をしているだけでは、人材は一向に育たないし、自分の成長に結びつくようなきびしい仕事を避けるようになるし、病気だととらえると、自分で治してこい、となって治せないので休職となり、そのうち退職に追いやられてしまう。
こういう経路をたどって有能な人材は失われていく。こういうケースが非常に多いのではないでしょうか。
メンタルヘルスの問題を、病気と言う視点でとらえるだけでなく、能力開発の問題である、と捉えることが重要だと思うのです。その人の悩み、苦しみとは、自己成長課題に直面していて今、一人で解決できずに悩んでいるのだととらえる。
よって、上司は適切に手を差し伸べることがラインケアになるのです。こういう上司が増えることが、まさに12/1から義務化されるストレスチェックが最終的に目指している、「職場改善」ということなのではないでしょうか。
本人が直面している自己成長課題をクリアできるような支援スキルを持つこと。これがラインケアの真の姿ではないかと私達ヘルスカウンセリングでは考えます。
そして部下は自分の成長課題を自分で解決できるスキルを身に着けること。これがセルフケアです。
運動しましょうね。リラックスしましょうね。お風呂に入りましょうね。というようなストレスコーピングは大事です。でも、それだけでは仕事の自己成長課題は解決しないので、ストレスは消えません。
自己成長課題を解決支援できると、部下はモティベーションが向上するのです。これってある意味リーダーシップの問題だと思いませんか?
冒頭で、メンタルヘルスの問題とモティベーションアップの問題とは、表裏一体で同じことだ、と書いたのはこういう意味です。
こういう視点で私たちは長年やってきているので、「こころの耳」でも、自己成長課題を解決することを通してメンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング、としてヘルスカウンセラー理論が紹介されているのではないかと自負しているのです。
産業カウンセラー、認知行動療法カウンセラー、臨床心理士とは全く異なる手法を行うことで、某上場企業では3年半、うつで休職の方の再発予防0%という結果に貢献した、政府も紹介している脳科学メンタルトレーニング(ヘルスカウンセリング)、およびラインケア、セルフケア教育に関心持っていただける方は、以下からお問い合わせください。既存のメンタル対策と組み合わせ、この上場企業のような結果をあなたの会社で出すことは、十分可能です。
2015/10/10