企業メンタルご担当者様向け情報「いろいろな心理療法の使い方がわかれば、メンタル対策はより効果的に組み立てられる」
私達が実践しているヘルスカウンセリングと言う心理療法は、弊社顧問であり開発者の筑波大学名誉教授・宗像恒次博士により、別称として「情動認知行動療法」とも命名されているものです。
情動認知行動療法と言うと、おや? と思う方もいるかもしれませんね。そうです。今、世間に広まっている「認知行動療法」と名称が似ているけど、何がちがうの? と。
ここはよく質問されるので、今日はこのことについて書いてみたいと思います。結論から言いますと、私達が行っているヘルスカウンセリング、つまり情動認知行動療法とは、脳内の感情の発電装置である扁桃体の慢性興奮を鎮めることで、メンタル不調を作り出している「マイナスの気持ち・感情を変える」と言うことを行うものです。
実は先日、認知行動療法のセミナーに出ました。認知行動療法は私たちも昔、実施していたので知っていたのですが、あらためて勉強のつもりで参加しました。
その時の講師の先生が、こんなことを言っておられました。
「私達は、自分の気持ちや感情を変えるのはなかなか難しいです。なので、認知行動療法では、私達の考え方や行動を変えることで、気持ちや感情を変えようとしているのです」
なるほど、そういうことか! と思いました。この説明を聞いて、私は私たちが行っているヘルスカウンセリング=情動認知行動療法との違いが明確になったのです。
つまり、私達は扁桃体に直接働きかけることで、ダイレクトに気持ちや感情を鎮め、変えてしまう、と言うことを行っているのです。(もちろんクライアントが望めば、です)
ここが最大の違いです。
認知行動療法は、考え方や見方を変える、というように考え方の整理をすることで、もの見方や認識のし方を変えていこうとしているのではないかと思います。これは確かに大事です。
ストレスがたまったりメンタル不調が表れ始めるときは、ものの見方が偏りますからね。しかし、私は自分自身がかつて「対人恐怖症」だったのでよくわかりますが、強い気持ちや感情が噴出している時は、「ものの見方や考え方を整理する」ということが非常に難しかったのでした。
気持ちや感情のエネルギーのほうが勝ってしまって、とてもじゃないがそういうことができないからです。皆さんも面あtる不調まではいかなくても、ストレスでパンパンになっているときは、怒りや悲しみ、不安や恐怖など、強いマイナス感情が噴出しまくってしまい、とてもじゃないが「頭でわかっていても、制御できない」という、心理状態に陥ったことがあるのではないでしょうか。
感情のエネルギーはそれほどまでにすさまじいのです。そして、この感情を発生させているのが、扁桃体興奮なのです。
扁桃体興奮が鎮まると、気持ちや感情が静まるので、自動的に今までの出来事に対しての「感じ方」がかわり、次に「考え方」が変わり、そして「行動」が変わっていくのです。
まず、気持ちや感情を変えることで、認知の根本を変えていく。情動認知行動療法とは、こういう意味あいがあるのです。
慢性ストレスがたまっている人や、メンタル不調になりやすい人は、マイナス感情が止められないような感受性があって、これを制御できなくなっているのではないでしょうか。
また最近、適応障害やうつ症状とか、双極性2型など、従来では面あtる不調とは呼べなかったような、非常に症状の軽い人々が多くなっています。これらの人々は、症状が軽いゆえに薬があまり効かない、と言われています。
米国精神疾患診断マニュアルである、DSMが従来は問題のなかった人々まで、メンタル不調であるというように診断基準を拡大しているからで、多くの日本のお医者さんたちもこの基準に従っている事が一因といわれています。
そうです。私たちのとらえ方では、これらの方々は「気持ちや感情が揺れまくっている人々」なのであり、つまり扁桃体が興奮しすぎている状態の方々なのです。
扁桃体興奮とは、それほどまでに私たちに感情を興奮を生み出させ、コントロールしがたい気持ちを生み出させるものなのですね。
しかし扁桃体を安定させるとこういう方々も気持ちが鎮まり安定してしまうことが私達の過去の臨床でたくさん経験しています。
この扁桃体興奮を鎮めるために生み出された心理療法が、ヘルスカウンセリング、つまり情動認知行動療法なのです。
心理療法の特徴を知ると、組み合わせや使い分けができるようになりますね。(^^)
私達も認知行動療法は使っており、それは感情を安定させてから使っているのです。
メンタル不調は、とにかく感情の発露が激しいのでますはそれを鎮めることが予防、対策の第一歩だと私たちは考えています。
産業カウンセラー、認知行動療法カウンセラー、臨床心理士とは全く異なる手法を行うことで、某上場企業では3年半、うつで休職の方の再発予防0%という結果に貢献したのが、私達が実践するヘルスカウンセリング(=脳科学メンタルトレーニング)です。
厚労省のメンタルへルスHP「こころの耳」では数ある心理療法の中で、唯一”メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング”と紹介しされているものです。個人カウンセリング、ラインケア、セルフケア教育、またはヘルスカウンセラー育成教育、に関心持っていただける方は、以下からお問い合わせください。既存のメンタル対策と組み合わせ、再発0%の上場企業のような結果をあなたの会社で出すことは可能です。
2015/10/26